マルタ共和国とは?

マルタ共和国|地中海に浮かぶリゾート島

みなさん、マルタ共和国ってご存じですか?

ヨーロッパでも屈指のリゾート地として有名な他、近年では英語留学や、ITや金融産業の中心としても発展している注目の国です!

そんなマルタ共和国の基本情報から魅力を、現地在住日本人ならではの知見を交えてご紹介!旅行や英語留学、海外就職先にマルタを考えているなら、ぜひこの記事を読んで、現地の生活やおすすめスポットを予習しちゃいましょう♪

マルタとはどんな国?

マルタは、地中海に浮かぶ小さな島国です。

紀元前から残る多くの歴史的遺産や国際色豊かな文化、そして温暖な気候から、夏のリゾート地としてヨーロッパで大人気の観光地です。また、ヨーロッパではメジャーな英語留学先として知られていて、日本でも観光・留学の両面で注目されています。

マルタの基本情報

まずは、マルタ共和国の基本情報をチェックしましょう!

国名マルタ共和国(Republic of Malta)
面積316平方キロメートル
人口約53万人
人種の構成マルタ人、他
首都バレッタ (Valletta)
公用語マルタ語、英語
気候地中海性気候
宗教ローマカトリック教

首都はバレッタで、首都全体が世界遺産に指定されています。

人口は2023年時点でおよそ53万人と、日本の地方の中核都市くらいです。

また、2004年5月1日にEU、2007年にはシェンゲン協定にも加盟しており、他のシェンゲン協定の国と同じく、観光ビザで最大90日間滞在できます。

マルタの宗教と人種

マルタの宗教は、2023年時点で国民全体の8割がローマカトリック教です。

国全体でカトリック教の敬虔な信者が多いため、カトリック教にちなんだイベントが数多く開催されています。

また、人種はマルタ人が8割で、残りの2割は北欧やロシア、アフリカ、フィリピン、中近東からの外国人が占めます。特にここ10年で外国人居住者は95,000人増えたというデータもあり、人口は全体的に増加傾向です。

マルタの国旗と意味 

マルタの国旗は、白と赤のツーカラーに十字架が左上に添えられたもので、起源は11世紀にさかのぼります。旗に描かれた十字架は、かつてマルタを支配していたマルタ騎士団の紋章が起源とされ、その後第2次世界大戦で当時宗主国だったイギリスの国王ジョージ6世が与えた軍事勲章にちなみ、「ジョージクロス」と呼ばれるようになりました。

マルタの面積

マルタは、地中海に浮かぶ島国で、イタリアと北アフリカの間に位置しています。総面積は316平方キロメートルで、最も大きなマルタ島と、その北側にあるゴゾ島、そしてその間にあるコミノ島、その他2つの島から構成されています。これは東京都の半分しかなく、世界的にもかなり小さな国土面積です。

また、一番大きなマルタ島でも、南北の長さは27km、東西の幅は14.5kmという小ささ。車で1時間弱もあれば島を縦断できてしまいます。

マルタの地理的位置と特徴

マルタは地中海の中心に位置していることから、古代から交易の拠点として栄え、多くの異文化が入り交じった歴史を持っています。また、地中海に囲まれた立地条件から、軍事的な戦略上の重要性が高く、ローマ帝国をはじめ、アラブ人、ノルマン人、スペイン帝国、イギリスといった大国に次々征服されてきた歴史があります。

マルタの天気

マルタは亜熱帯地中海性気候に属していて、夏は乾燥して暑く、冬は雨が多いのが特徴です。また、島全体が海に囲まれているため、1年を通して暖かく、美しいビーチも多いため、夏は地元の人や観光客でにぎわっています。

気温は大体年間平均22~23度で、真夏には40度を超えることも。一方、島全体が乾燥した砂漠地帯なので、4月や11月といった季節の変わり目は昼と夜の寒暖差が大きくなります。

日中は汗ばむ暑さでも、夜は一転して風が強く肌寒い日も珍しくないので、温度調節できるジャケットが1枚あると役に立ちます。

マルタの言語

マルタの公用語はマルタ語英語で、どこに行っても英語が通じます。現地の人は、マルタ人同士の会話はマルタ語、その他の国の人とは英語を使っています。

どちらも文字はアルファベットですが、マルタ語特有の文字もいくつかあります。

マルタの通貨

マルタでは現在、ユーロ(€)が使われています。ユーロは、ドイツやフランスといった大多数のEUの国々でも導入されており、米ドルやイギリスポンドと並ぶ、世界で最も流通している通貨の一つです。

ちなみに、かつてはマルタ・リラ(Maltese lira / MTL)という独自の通貨がありましたが、2008年1月のユーロ導入後は使用されなくなりました。

マルタの治安

マルタの治安は比較的良く、女性が夜間に一人で出歩いても問題ないレベルです。犯罪率をほかの国と比べても、治安がいいことで有名なカナダやフィンランドよりも安全というデータもあります。

一方、観光客やATM利用者を狙ったスリひったくり、また、車上荒らしといった軽犯罪はあります。なので、外では貴重品からは絶対目を離さないようにしましょう。

また、日本と違ってコインロッカーがないので、大きな荷物はホテルに預けておけば安心です。

マルタの食事

マルタでは、伝統的なマルタ料理の他、イタリア料理、ケバブや韓国料理、中華、日本料理まで幅広い国の料理が楽しめます。特に島国かつイタリアが近いこともあるからか、新鮮な魚介類を使ったカルパッチョやパスタ、ピザなどはかなり本格的。また、マルタで伝統的なウサギ肉の料理や、エスカルゴも有名です。

寿司や鉄板焼きといった日本料理を扱う店も多く、特にマグロの養殖が盛んなことから、新鮮なマグロの寿司や刺身が楽しめます。また、アジアンスーパーでは日本のカレーや乾麺、納豆や豆腐といった製品が手に入るので、日本食が恋しくなっても安心です。

マルタの交通事情

マルタの主な交通手段は、車、バス、タクシー、フェリー、電動スクーターです。電車やトラム(路面電車)はありません。

マルタは車文化で、国民全体の8割が日常的に車を移動手段にしています。ただ、車の量の多さに交通インフラが追いついておらず、またルールを無視した荒い運転をするドライバーも多いので、渋滞や事故が頻繁に起きます。なので、車を持っていても、敢えて通勤はバスなどを使う人も多いです。

バス

バスはマルタの市民の足として、最もポピュラーな公共交通手段です。朝と夕方は通勤者で込み合い、夏には観光客も使うのでバスが満員で乗れないこともしばしば。

運賃は一律で、夏は€2.00(約290円)、冬は€1.50(約220円)と日本よりも安く利用できます。また、購入チケットを見せれば、最初の乗車時間から2時間は何度でも無料で乗り換え可能です。

また、現地の人や長期滞在する人は、「タリンヤ(tallinja)」というプリイペイドカードを使います。このカードがあれば、1回の運賃が€0.75(約110円)と、かなり安くなります。

タクシー

マルタではタクシーも普及していて、ボルト(Bolt)ウーバー(Uber)ライド(Ryde)といった複数の配車サービスがあります。値段は日本と同じ~やや安い位です。

どれもアプリで簡単に配車ができて、支払いもカードでサクッとできるのでとても便利。また、運賃25%OFFといったキャンペーンも頻繁に行っているので、観光客だけでなく通勤にもよく使われます。

フェリー

マルタではフェリーが一般的で、マルタ島とゴゾ島を結ぶフェリーのほか、スリーマと首都バレッタもフェリーで行き来できます。マルタは入り組んだ湾が多いので、フェリーのほうが早くて便利という事情もあります。

また、イタリアのシチリア島行きのフェリーも就航しています。

電動スクーター

マルタでは自転車よりも、電動スクーターが圧倒的に人気です。マルタの道は坂が多く幅も狭いので、自転車よりもコンパクトなスクーターのほうが使い勝手がいいからです。スクーターで通勤して、そのままエレベーターホールやオフィスの隅に置いておく人もたくさんいます。

また、ボルトやウーバーは、レンタルスクーターのサービスをしています。アプリで安く借りれて、目的地にそのまま置いていける手軽さから、観光・通勤ともに人気の移動手段です。

マルタの医療

マルタの医療水準は世界的に見てもトップクラスで、世界保健機関(WHO)による総合的な医療サービス分野の順位で、マルタは100カ国以上の中で5位にランクインしています。

医療施設は公立と私立の2つがあり、公立の病院は、マルタ人やマルタで働く外国人であれば無料です。ですが、診察まで数時間待つこともザラなので、民間の医療保険を使って私立の病院やクリニックに行く人も多いです。

ちなみに、民間の医療保険は充実したプランとリーズナブルな価格で、現地の外国人労働者やマルタ人の間で年々加入者が増えています。

マルタの大使館

現在マルタには、日本国大使館や領事館はなく在イタリア日本国大使館が兼任しています。例えば、マルタに住んでいる邦人がパスポートを更新するときは、ローマの大使館まで出向いて手続きを行います。

しかし、2023年3月に、日本がマルタに大使館を新設するというニュースが出ました。何かトラブルがあったとき、現地ですぐ対応してもらえるのは安心感が違うので、早く設置されてほしいですね。

マルタの主要都市と観光スポット

マルタには首都バレッタをはじめ大小いくつかの都市があります。中でも、次の都市は有名です。

セント・ジュリアン

セント・ジュリアン(St. Julian’s)は、夜の街で有名なパーチャビル(Paceville)があることで有名です。映画館、クラブ、ショッピングセンターといったエンターテイメントが楽しめ、また、マルタでは珍しい砂のビーチのあるセント・ジョージズベイ(St George’s Bay)も人気。特にスピノーラ湾(Spinola bay)にあるLOVEのモニュメントは、観光客の間で有名な撮影スポットです。

スリーマ

スリーマ(Sliema)は、レストランやオフィス、ホテル、富裕層向けの高層マンションなどが海沿いに並ぶ、マルタのビジネスの中心です。夜にはパブやレストランがたくさんの人でごった返します。特に、海沿いの遊歩道からは、ベイを挟んで首都バレッタの美しい景観が楽しめます。

バレッタ

城壁に囲まれたマルタの首都バレッタ(Valleta)は、街全体が世界遺産に登録されており、美しい街並みと歴史的な建造物で多くの観光客に人気があります。特に、聖ヨハネ騎士団の本部であった「聖ヨハネ大聖堂」や、「グランドハーバー」などの観光スポットが有名です。

マルタの観光スポット5選

マルタには、有史以前の歴史ある建造物や、美しい海が楽しめる観光スポットがたくさんあります。中でも特に有名なのは次の4つです。

パーチャビル

パーチャビル(Paceville)はナイトクラブやレストラン、バーが軒を連ねる、有名な繁華街です。週末の夜には人でごった返し、そこいら中で大音量の音楽が響き渡ります。

また、ジムや映画館、高級ホテル、ショッピングセンターもそろっており、近くにはビーチもあるので、朝から晩まで楽しめる娯楽の街です。

ブルーラグーン

ブルーラグーンは、コミノ島にあるビーチです。マルタでも屈指の透き通った美しい海が有名で、夏には観光客が押し寄せます。また、現地では何人かでボートを1台チャーターして、ここでボートパーティーを楽しむ人もいます。コミノ島へは、マルタ島北端にあるCirkewwaかMarfaまでバスや車で行き、そこからフェリーに乗り換えます。

ハガール・キム

マルタには、多くの古代遺跡が残っていますが、その中でも代表的なのが「ハガール・キム(Hagar Qim)」です。ハガール・キムは、紀元前3600年頃に建てられたとされる巨石建造物で、祭壇や聖域などが発掘されています。

また、その周辺には、同じ時代の遺跡である「メナイル・タ・バゴー(Mnajdra)」や、マルタ最古の入植地跡「ゴゾ島のガンタイジャ」もあり、古代文明に興味がある人にはぜひ訪れてほしいスポットです。

マルサシュロック

マルサシュロック(Marsaxlokk)はマルタ島の南端にある漁村で、有名な観光スポットです。海沿いには新鮮な魚介類を扱うレストランが軒を連ねており、日曜には朝市が開かれます。

また、夏にはここから有名なセント・ピーターズ・プール行きの船も出ます。

イムディーナ

イムディーナ(Mdina)は、中世マルタのかつての首都で、その起源は4000年以上前にさかのぼる、ヨーロッパでも有数の城壁都市です。

現在、城壁内にはレストランやお土産屋さんがあり、中でも展望台からの眺めは絶景です。

また、ミュージアムではその歴史の一端を楽しむことができるので、ぜひ訪れてほしいです。

まとめ

マルタは気候の良さと国際色豊かな文化、そして豊富な観光資源と治安の良さで、観光、留学、ビジネスのどの面からも注目の国です。

本ブログでは、そんなマルタの魅力や現地の情報をいち早くお知らせしていきます。他にも魅力もり盛りだくさんなので、ぜひ一度はマルタに訪れてみてはいかがでしょうか?

参照元

以下は記事を書く上で参考にしたサイトです。

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